運転者の心得
(プロ・ドライバーとして)
1.人命の尊さを知ること
運転者は、人の命の尊さを知り、豊かな人間愛を持つことが大切である。そうすれば、ハンドルの切り方も、アクセルの踏み方もおのずからセーブされ、他人に対し思いやりのある運転ができるようになる。
2.交通ルールを守ること
交通法令を遵守することが、安全運転の第一歩である。交通法規は人と車が安全に通行できるように定めたものであり、交通ルールを守らない運転者は運転の資格がない。
3.譲り合いの精神が大切
道路は多数の人々が譲り合って使わなければならない公共の施設である。運転者は自分本位の考えを捨て、譲り合いの精神を持って道路を利用するように心がける。
4.責任感を持つこと
運転者は法規を守って、安全運転をする義務があり、絶対に事故を起こさないという強い自覚と責任感を持たなければならない。
5.運転技術を過信しないこと
運転技術の過信は、無理な運転・無謀運転になる。自分の運転技術を過信したことが、原因で大きな事故を起こした例が多い。
経験の浅い人は慎重に運転をし、熟練者であっても気を緩めず謙虚な気持ちで運転すことが大切。
6.心身が良好な状態で運転すること
運転者の心理状態や健康状態は、多分に交通事故と結びつきを持っている。「腹が立っていた」「いらいらしていた」「いざこざや心配事があった」「健康がすぐれなかった」「あせっていた」などの心理状態が間接的事故原因となることが多い。常に冷静、沈着、慎重にということが安全運転の要件である。
7.「だろう運転」はやめること
事故を起こした運転者に聞くと、大部分の者が「歩行者が横断しないだろうと思った」と言い確信のない予想により運転している。
プロの考え方
- 明確な目標がある(漠然)
- 自分のシナリオを書く(他人が気になる)
- 信じられる(不信が先にある)
- できる方法を考える(言い訳が先に出る)
- 使命感で最後までやり抜く(途中で投げ出す)
- 成功すべく努力する(失敗を恐れる)
- 可能性に挑戦する(経験に生きる)
- 成長を求め続ける(現状に甘える)
- 時間を有効利用する(行き当たりばったり)
- 常に自己訓練に励む(気まぐれ)
- 自己投資し続ける(享楽的資金優先)
- 人に役立つ喜びを優先して行う(自己防衛的)
※( )はアマチュアの考え方
小山昇著 「仕事ができる人の心得」P.215【プロの考え方】より